わたしがとんぼ玉で数珠をつくるのは、

とんぼ玉を作り始めた時から、
いつか自分の数珠をつくりたい、と思っていました。
自分らしい、ガラス玉(とんぼ玉)を創るという目標とは、別の気持ちからです。


とりかかってみたいけれど、荷が重い、
強い気持ちがありながら作れないでいました。

とんぼ玉の個展で、お客様にその話をした時でした。
その方が自分は数珠を持っていないから
作ってほしいと注文をくださいました。

そのおかげで、
男性用の数珠と私自身の数珠が、やっと出来上がりました。

私のお数珠は、
母が好きだった紫色に蓮華の花を埋め込んだとんぼ玉です。
母を想いながら制作したのは、
けっきょく自分自身の為だったのだなと思います。

自分が作ったとんぼ玉だけではこころもとないので、
母株と他2箇所は水晶を入れることにしました。
数珠に仕立ててもらうのは、
京都の職人さんに送って房、水晶を組んでもらいます。

姉に贈る為に作ったものは、
姉が好きなピンク色でつくりました。
叔父には深いグリーンの中に模様を入れました。

数珠のことを、古代インドの梵語では、
ジャパマーラーというそうで、ささやいたり呟くこと。
マーラーは花輪という意味だそうです。(数珠のはなし 谷口こうじ著作より)

それを読むと、自分自身だけの数珠があってもいいと思うのです。

それが、こころのささえの一部になったらいいと思うのです。、


いいだガラス工房